二十八宿(にじゅうはっしゅく)
こんにちは!YOKIMONOのerikoです。今日は 私が着物を扱う時に 非常に気を付けている事について書きたいと思います( •̀ ω •́ )✧
それでは こんな感じで見ていきましょう(^∀^●)ノシ
- 二十八宿って何の事⁉
- 中国発祥の二十八宿とインド発祥の古法二十七宿
- 衣類の裁断をしてはいけない日
- 着物リメイク作家としての心構え
二十八宿って何の事
皆さん、二十八宿って聞いたことはありますか? 今のカレンダーでは六曜星(ろくようせい)である大安や仏滅だけは掲載してますよ~‼みたいな感じの物が多いように感じますが、なかには昔ながらの六曜星・十二直・二十八宿と掲載されているカレンダーも売られていますので 見たことはあるよ!という方もいらっしゃるかと思います。
ちなみに十二直(じゅうにちょく)ですが・・・建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の総称になります。北斗七星信仰に由来し 江戸時代の人々が日々の吉凶をみる上で 最重要視され、十二直が一番当たる!とまで云われていたようです。新事業・開店の吉日などがみれるので、私もハンドメイドマーケットプレイスの開店などの時には、十二直を活用していますが、着物リメイクに関しては 直接の関係がないので今日は省略させて頂きます。
二十八宿とは 太陽が地球上を運行する黄道に沿って月の一周を二十八等分し、その区分を『宿』と呼び星座名を付けたものです。月や惑星の運行日数がおよそ二十八日であることから、一日に一宿ずつ割り当てたもので 古代中国で季節を定める方法として用いられてきました。
中国発祥の二十八宿とインド発祥の古法二十七宿
中国式では 地球から見た太陽の道筋で季節を読み取る方法でしたが・・・
インドにわたると インド占星術や天文学での考え方の一つで 日の吉凶を知る為に用いられてきました。二十八宿の牛宿が減って二十七宿となりました。
なぜ牛宿が減ったのかというと 諸説ありますが、ヒンドゥー教で牛を神聖な存在とする宗教上の理由から除外されたという説が有力です。月の見かけ上の通り道白道を二十七等分になるように分割したもので、二十七宿はインドから中国に逆輸入され その後 日本にも入ってきたようです。
日本に入ってきたころ すでに二十八宿が使われていたとされています。その後、江戸時代初期には一時全廃されていたのですが・・・現在は 宿曜占いには二十七宿を・・・カレンダーや暦の暦本に用いるのは二十八宿を・・・というように使い分けられています。
衣類の裁断をしてはいけない日と良い日
さて 私はというと、二十七宿より歴史が長く 先に使用されていた二十八宿を使い 日柄をみています。
裁断をしてはいけない日
てい・・・衣類の裁ちはじめ・・・大凶 び・・・衣類の裁断・・・凶 き・・・衣類の裁断・・・凶 かく・・・衣類の裁断・・・凶 い・・・衣類の裁断・・・大凶 しん・・・衣類の裁断のみは火災の難
裁断に良い日
こう・・・縫製・・・吉 ぼう・・・衣類の裁断・・・大吉 へき・・・衣類の裁断・・・大吉 ろう・・・衣類の裁断を行えばその日長寿を得る
中には同じ凶でも その日に裁断をすれば離婚する!とか命を落とす‼など過激な凶もありました。裁断に良い日の方が少ないですね(#`-_ゝ-)
着物リメイク作家としての心構え
ここまでを見ていただきましたが 少しは二十八宿の事を伝えられたでしょうか⁇
二十八宿では衣類の裁断以外にも 衣類の着始めに良い日!など 結構衣類に関しての吉凶が書かれています。
これは昔、衣類がかなりの貴重品だったという事がわかっていただけると思います。。
昔の衣類・・・着物って 高価なものであり、その扱いについても慎重であったという名残ですね。
そうやって大切にされてきた着物たちを扱いますので 着物に敬意を払うという意味でも必然的に二十八宿を用いるようになりました。
今も昔も着物が貴重品なのは変わらないと思いますし リメイクの形は変わったと思いますが、少しでも昔とかわらないような扱いをしてあげることで 私が創る作品を手にしてくださる方が 気持ち良く使えると良いなと思っています。
裁断に良い日だけの日に裁断を行う訳では無いですが 凶と出ている日は 絶対に裁断はしません。たかが占いじゃないかと笑われるかもしれませんが お日柄を選んで製作していくのもeriko-brandの特長でありますので ご理解頂ければ幸いです。